簿記を受けようと考えている人はこんな考えを持つのではないでしょうか?
簿記3級は簡単だって聞くし、簿記2級から受けようかな
そのように安直に考えるのは危険かもしれません
簿記2級から受けようとすることで、色々な部分でつまずき簿記の問題が解けず、簿記が嫌いになってしまう可能性があります
逆に簿記3級を受けるという遠回りの選択をした方が、簿記2級に最短で合格でき「簿記が得意or好き」と思ってもらえるかもしれません

今回の記事では
・簿記3級を飛ばして受けることの大変さ
・簿記2級に合格するための最適な勉強法・受験戦略
を簿記2級から受けて苦労したアゲブロくんがお伝えします
これから簿記を受けようと考えている人には必ず役立つと思いますので最後までご覧ください
簿記3級を飛ばして受けることの大変さ
簿記3級を飛ばして受けることの大変さは以下のとおりです
簿記3級に「簿記の基礎」がまとまっている
「簿記の基礎」をおろそかにすることで簿記2級の勉強につまづいてしまう
次に各ポイントに絞って解説していきます
簿記を学び始めると、新しく覚えることが多くあることに気づくと思います
これが「簿記の基礎」です
例えば、「貸方・借方」について考えてみると
そもそも「貸方」と「借方」って何!?
貸方にくるのは「負債」?「資産」?
なんでこうなる????
というように、根本のルールがなじみづらく常に頭で考えながら理解していく必要があります

私も簿記を学び始めたときは「貸方・借方」の考え方になじめませんでした
常に「これは貸方の勘定科目?それとも借方?」ということを考えながら学んでいました
かなりしんどかったです
このように、簿記を学び始めるにあたっては簿記独特のルール、つまり「簿記の基礎」を覚えていくことが重要となります
簿記3級は「簿記の基礎」をしっかりと網羅してくれています
出題範囲は商業簿記に特化しており、その内容を体系的に学べるため、基本的な知識をしっかりと身につけることができます
これによって、勘定科目の位置やその役割を自然と覚えることができ、無意識に勘定科目を適切に活用できるようになるのです

勘定科目を見た瞬間に「借方・貸方」のどっちか分かるようになれば、簿記3球はほぼマスターできたも同然です
「簿記の基礎」は以下の画像のように簿記2級の土台になっています

したがって、簿記2級の勉強で用いる参考書は、簿記3級の勉強をすでに終えている前提で解説が進んでいきます
そのときに「簿記の基礎」を固めていられなかった場合、その解説の理解に非常に手こずります
貸倒引当金は貸方・借方どっちだっけ?
というように、参考書で当たり前に出てくる言葉の意味を理解するところから始めないといけません
これでは非常に時間をロスしてしまう上に、下手すると簿記が嫌いになってしまう可能性があります
このように「簿記の基礎」をしっかり押さえておかないと、簿記2級の勉強で必ず不利に働いてしまうのです
この話に説得力を持たせるために私の体験談をしようと思います
簿記2級を受けるために、「簿記3級と簿記2級の参考書」を買って勉強をスタートさせました
簿記3級の勉強としては、参考書を読むのが主体であまり問題を解くことはしませんでした
特に簿記3級の過去問題とかも全くやりませんでした
その後、簿記2級の勉強を始めたのですが、そこで大きな壁にぶち当たりました
3級の知識があまり入っていない状況なので、ちょこちょこ勉強の手が止まるんですよね・・・

連結決算とかをやるにしても、そもそも期末決算って何をやるの・・?
減価償却費ってどっちに計上するんだっけ・・?
「簿記の基礎」が分かっていないので、理解に非常に時間がかかりました
試験でも呼吸をするくらいに仕訳が思いつかないと間に合わないし、問題の理解もできない
大学四年生だったので卒業論文もあったり、引っ越しがあったりでドタバタのうちに試験を迎えたわけです
お察しの通り、ボロ負けですよね・・
頭でわかっていてもめっちゃ悔しかったです
簿記2級に合格するための最適な受験戦略:簿記3級合格からの簿記2級受験
簿記2級に合格するための最適な受験戦略は以下の通りです!
簿記3級合格
↓
簿記2級受験
この戦略を取るべき理由は2つあります
1つ目:簿記3級を受験することで「簿記の基礎」を固めることができるから
2つ目:簿記2級の商業簿記は、簿記3級の商業簿記の発展版だから
これについて解説していきます
結論からお伝えすると、
簿記3級を受験することで簿記3級を受験しないときより、簿記を理解する上で必要な「簿記の基礎」を頭に叩き込むことができると考えています
私がこのように言うのは「試験の有無で勉強の負荷が変わってくる」と思うからです
皆さんの高校生時代を振り返ってみてください

定期試験のない科目って勉強のモチベーションが落ちませんか?
逆に定期試験のある科目って、試験前になったら必死に勉強して内容を理解しようとしま線でしたか?
このように「試験の有無で勉強の負荷が変わってくる」ということを理解した上で、皆さんに1つ問いたいです
「簿記3級の試験を受けない場合、簿記3級の勉強にどれだけ真剣になれますか?」
簿記3級の試験が仮になかった場合、
ちょっとこの部分が分からないど、試験受けるわけじゃないしな〜
分からなくてもいっか
ってなりませんか? 私は実際にそうなりました
それに対して、簿記3級の試験があった場合には、試験に合格しようと必死に簿記3級の内容を理解しようとするはずです
理解しようとする過程で、頭の中で簿記の基礎を体系化することができ、簿記2級の勉強をスムーズに進めることが可能になります
簿記2級の出題範囲は、「商業簿記+工業簿記」となっています
その中でも商業簿記は、簿記3級の単元の深掘りと「連結決算」を加えたものです
「連結決算」は簿記3級の決算前整理に加えて新たな処理が必要になってきます
この連結決算は簿記2級では必ずと言って出てくる必須分野です
そのため簿記3級をマスターすることで、簿記2級の合格を確実に近づけます
まとめ
今回の記事はいかがだったでしょうか?
簿記3級を飛ばして簿記2級を受験しようとしている人は、この記事を参考に簿記3級の受験を考えてみるのもいいかもしれません

簿記を受験する時にはCBT方式がオススメです!
その理由を解説しているのでぜひご覧ください!

簿記2級に合格した後に簿記1級を受けようとしている方は、私の受験戦略を解説しているのでぜひご覧ください!

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