
航空無線通信士の英語が難しくて、点数がうまく取れません・・・
どうやって勉強したら上手くいきますか?

確かに航空無線通信士の英語は、苦手な人にとっては鬼門ですよね
今回は過去問を改編した問題を見ながら、勉強法やポイントを見ていきましょう
航空無線通信士の英語の問題構成
解説をする前に航空無線通信士の英語の問題構成について見ていきましょう
問題構成を見ることによって、
英語は「筆記」と「会話」に分かれています
「筆記」は読解問題・穴埋め問題です
大学の共通テストを想像してもらえるとわかりやすいと思います
「会話」はリスニング問題です

「会話」と言われると、「英会話をするの?」と思われるのかもしれませんが、そういうわけではないので安心してください!
それぞれの問題について詳しく見ていきましょう
「筆記」は「英文解釈」と「和文英訳」に分かれています
問題1,2が「英文解釈」、問題3が和文英訳となっています
「英文解釈」の中で、問題1が長文読解問題、問題2が2,3行の文章から言いたいことを読み取る問題になっています
「英文和訳」では、ある日本語の文章を英訳した文章の穴埋め問題です
問題1は400〜500単語程度の、比較的長めの文章の読解問題になります
文章の内容について問われた英文の問題が5問あり、それに対して英語で書かれた正しい文章を選ぶ形式になっています
問題2は50〜80単語程度の、短い文章の読解問題になります
文章の内容を踏まえて、「問題文で設定された状況ではどうなるのか?」という少し発展的な聞き方がされています

英文解釈では主に文章の内容を正確に読み取る力が必要になってきます
問題3は日本語の文章を英訳する問題になります
3題の日本語の文章が設定され、それに対して英訳の文章があり5問ほど虫食いになっているので、その部分に単語を入れていく形式になります
ここでは文章の流れに合わせて適切な単語を選ぶ必要があります

英文和訳では単語力・語彙力が必要になってきます
筆記は理論上、最低限45点を取る必要があります
英語全体の合格点が60点で、リスニングで15点以上必要なので、最低でも筆記で45点を取ることになります
配点として、
問題1:1問5点で4問の合計20点
問題2:1問4点で5問の合計20点
問題3:一つの穴埋めに対して2点で15問の合計30点
そのため、1例を示すと
問題1で3問正解して合計15点、問題2で3問正解して合計12点、問題3で9問正解して合計18点
合計して45点となっています
会話(リスニング)は、リスニング問題が7問で構成されています
1問5点、リスニング全体で35点です
20から30単語くらいの文章に対して質問が出され、5つの解答文から正しいものを選ぶ形式になっています

この問題では言わずもがなリスニング力が大切になってきます
「英語」の科目全体の合格点数は、105点中60点以上です
その中で、会話(リスニング)は15点以上取る必要があります
会話(リスニング)は1問5点なので、最低でも3問以上正解する必要があります

リスニングが苦手な人は、リスニングの問題を3問正解して15点、筆記で45点を取る方針で行くのが現実的です
リスニングで15点以上取れたらラッキーという感じです
英語の勉強法について
英語の読解には、複数の英語能力が必要になってきます

英語を読むだけでしょ?となめられがちなのですが、
英文を読んで正しく内容を理解するのは結構大変です
必要になってくる能力としては、「単語力」「文法力」「熟語力」「英文読解力」となります
単語力とは、「英単語を見て即座に意味が思いつく力」です
単語を見て思い出すのに10秒とかかかっていたら、文書を読み切ることができません
そのため即座に思いつくまで覚える必要があります
航空無線通信士であればそこまで多くの単語力は必要ないと思うので、「ターゲット1900」で最低限の単語の意味が即座に分かるようにしておきましょう!
文法力は「この文章がどのような時制・意味を持っているのかが分かる力」です
例えば、I went to school. とI go to schoolでは時制が違いますよね?
前文だと過去の話ですし、後の文だと現在(日常)の話になります
文法は中学英語までが分かれば、基本的に大丈夫です
そこが怪しい方は以下の参考書を使って、基本的な部分を押さえておきましょう!

文章を読むためには文法力が非常に大事です
単語を繋げて文にしてくれる大事な力です
熟語力は「定型的な表現の意味が分かる力」です
例えば、「According to」は熟語です
「〜によると」という意味です
これは「According」と「to」の単語の意味がわかっても、熟語の意味を分かっていないと正しく読むことができません
このように、定型的な表現が文章で出てきた時に詰まらずに読み切るために必要な能力です

この力は問題3の和文英訳の穴埋めでも非常に活きてきます
前後の単語を見ると、「この表現じゃない?」と分かって、すぐに単語を選ぶことができます
これが最後の力です
今までの力は、「1つの文を読み切る力」でした
それに対して、英文読解力は「文章全体を読む能力」です
文章がまとまっている段落の中で、「筆者が1番言いたいことはどこにあるのか?」「段落同士がどのように繋がっているのか?」ということを読み解く力です
(基本的には1番初めの部分に書かれていることが多い)
航空無線通信士では文章の意味を正しく理解することが大切なので、この力が回答の正答率に直結してきます
この力は英語の文章を読んでみることで徐々に身に付いていきます
焦らずにじっくりと高めていくことが大切です

この力はすぐには上がりません
参考書を使ってみることもオススメです!
日本語で考えると文書を正しく読むことの難しさが分かるかもしれません
例えば、「飛行機が空を飛んでいる」という文章があったとします
この文章を読むためには、「飛行機」「空」の単語の意味が分かる必要があります
それだけでは足りません
「飛ぶ」と言う動詞が「飛んでいる」に変換されているので、その意味が分からないといけません
そのような知識があった上でようやく「飛行機が空を飛んでいる」という文の意味が理解できます
というように、この1文を読むためには様々な知識が必要になってきます

母国語を話していると気づきにくいですが、文章を読むためには非常に多くの知識が必要になってくるのです
これを踏まえると、英語を読むといってもたくさんの知識が必要になってくることがわかります
私たちは英語が母国語ではないのでさらに大変です
リスニングは文法などの基礎知識に加えて、「いかに英語を耳に慣らすことができるか」が重要です
いかに英文を文字で読めても、その英語がどのように聞こえるのかがわからないと、聞き取ることができません
そのため「流れてきた音声の台本がついているリスニング教材」を使うことが重要です
これはリスニングの勉強法に大きく関わっているからです
リスニングを上げる勉強法としては、以下のとおりです
・何も台本なしで英文音声を聞いてみる
・台本を見ながら英文音声を聞いてみる
・もう一度台本なしで英文音声を聞いてみる
このようにすることで、「英文」と「音声」が頭の中で結びつけることができます
これを繰り返すことで、リスニングの基礎能力を高めることが可能になります
その上で、解答分の単語が分かるように「単語の知識」や「文法力」を高めていくことも必要です!
英語の基礎能力を高めた上で、実践練習をすることが合格のために必要になってきます
そこで問題集が必要になってきます

この問題集は英語の試験問題に特化しています!
実践形式で練習したいならこれが一番です!

この問題集は「英語の試験問題」に特化しています
この本を解き切ることで試験突破力を身につけることができるはずです!
まとめ
いかがだったでしょうか?
航空無線通信士の英語は、苦手な人にとっては鬼門になるのではないかと思います
特にリスニングは最低3問を正解しないといけないので、かなりハードルが高いと思います
部分合格制度を利用して、他の科目に合格してから、英語のみに集中できる環境を整えていく方針もありだと思います
合格目指して頑張ってください!

部分合格制度についてはこちらの記事をご覧ください!

航空無線通信士の無線工学や法規、電気通信術の勉強法についてもこちらの記事で紹介しています!
ぜひご覧ください!

私が仕事をしながら、2ヶ月で航空無線通信士に合格した体験記はこちら!

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